結局、チョコケーキを作ることにした。
これなら切り分けて食べられるから、もし斗真の好みの味じゃなかっなら私が食べればいいという考えで。
バレンタイン当日の朝、いつものように斗真を見送り出かける支度をする。
『今から出るね』
とメールを送信して
家を出てお目当の場所に向かう。
暫く歩いて目的地に着きピンポーンとインターホンを鳴らして扉が開くのを待つ。
そして中から複数の声が聞こえてきて
思わず笑みがこぼれた。
開かれた扉から出てきたのは
「いらっしゃい、美優花」
大人っぽくなかった百合と
「「あがってあがって!」」
相変わらず元気な杏奈と杏里と
「今日は頑張ろうね!」
太陽みたいな紗江ちゃん。
卒業してからも頻繁に連絡を取っていて
今日はみんながチョコケーキ作りを手伝ってくれるとのこと。
よし、やるからには美味しいチョコケーキを作れるように頑張ろう。
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「できた~!!!」
百合が満面の笑みを浮かべる。
出来上がったチョコケーキはとても美味しそうで
早く斗真に食べてもらいたいな…。


