次の日、少し早く起きた。
私が起きたことを感じたのか斗真も起きてしまって、
これから朝ご飯を作ると伝えたら手伝うと言ってくれたので二人で朝ご飯を作った。
少ししてから起きてきたおばあちゃんとおじいちゃんに声を揃えて
「新婚さんみたいね」
なんて言われて、少し嬉しかったのは私だけの秘密にしておく。
「いってきます」
「お邪魔しました。ありがとうございました」
斗真と二人で靴を履いて外に出る。
後ろに
「いってらっしゃい」
という声を聞きながら歩く道は、凄く、凄く、
暖かく感じた。
「え!!!美優花!?!?」
「斗真くんと美優花ちゃん?!どういう!?」
教室に着いた瞬間私たちに向けられる言葉。
その声の主は百合、杏奈杏里、紗江ちゃんだった。


