思い返してみると、私は斗真に助けられてばかりだ。
だから、これからは私も斗真に何かしてあげたい。
そう思う。
「その言葉そのまま返す。
美優花に会えてよかった。ありがとな」
ふわりと笑う斗真に思わず抱きついた。
斗真もそっと私の背中に手をまわしてくれた。
一緒のベットで寝るのは数回目だけど、こんなに近くで寝たことなかったな。
両思い…なんだ。私たち。
お母さんとお姉ちゃんのこと、斗真のこと、色々なことがあった一日だった。
きっと、忘れられない日になる。
明日起きたらおばあちゃんに朝ご飯つくろう。
「斗真、おやすみ」
「ん。おやすみ」
ぎゅっと斗真の腕の力が強まって、すっぽりと斗真の中に包まれてゆっくり目を閉じだ。
なんだか幸せな夢を見れそうーーー…。


