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朝起きたら、斗真はもうすでに起きていて私も慌てて支度をした。






「じゃあ行こうかね」



おばあちゃんのその一言で体が一気に強張る。





今から、お母さんとお姉ちゃんのもとに行くんだ。




話をするために…。

ガチガチな私を見かねてか






「美優花、大丈夫だ」





そっと私の手を取り握ってくれる斗真。

斗真の手の温もりにホッとして。

そして大きく息を吸って一気に吐き出した。





…よし、大丈夫。




電車に揺られること数十分。

あっという間に着いてしまった。






……家、に。







何で自分の家なのに、こんなにも怖いと思うんだろう。

ここに居たくないと、そう思うんだろう。