言われた通りにソファーに腰を下ろすと、私の後ろに斗真がきた。
「女なんだから髪は大事にしろ」
そう髪を撫でてきた。
その行動がくすぐったくて、思わず笑みがこぼれる。
「…やっと笑ったな」
斗真がボソリと呟いたけれどうまく聞き取れなくて聞き返した。
「え?」
「何でもない。髪乾かしてやるよ」
結局、なんて言ったのかはわからなかった。
その後、本当に斗真は私の髪を乾かしてくれた。
でも乾かすだけではなくて、合間合間に私の髪を自分の顔の近くに持っていって甘い言葉をはいてくるから、全身が熱くて仕方ない。
しかも、ふと思い出してしまうさっきの出来事。
…お嫁にいけない。


