不器用な彼の愛し方《番外編完結》


「斗真、包丁とまな板出してもらっていい?」


冷蔵庫の中から野菜を取り出しながら斗真に頼む。

「ん」


斗真が持ってきてくれた包丁で玉ねぎを切る。


切りながら思った。

そういえば、斗真からワガママというものを聞いた事がない。


私ばかりワガママを言っていて、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。



…お礼、しなくちゃな。


そうとなれば斗真の喜ぶ事をしてあげたい。



そう思い、お皿を取り出してる斗真に声をかけてみる。



「斗真」


「…何だ?」


「斗真の好きな食べ物って何?」


その問いに対して少し悩んでいる様子。