不器用な彼の愛し方《番外編完結》


それから斗真は手当てをしてくれた。


腕や足にできた傷は、自分でも引くくらいに痛々しいものだった。

それでも斗真は壊れ物を扱うように、優しく手当てをしてくれた。




「ありがとう」

斗真にお礼を言う。


「ん、早く治るといいな」

「....そうだね」



きっと私はこの傷を見るたびに、お姉ちゃんとお母さんのことを思い出すのだろう。


あの哀しみと激しい憎悪、全てを思い出してしまうのだろう。


今頃あの二人はほくそ笑んでいるに違いない。


邪魔な存在が消え去って、...私という存在がいなくなって喜んでいるのだろうか。



それとも、....もう私のことなんて気にしてないのだろうか。