正直、帰るのが怖い。


また殴られるんじゃないか。

それとも、捨てられるんじゃないか....。




考え始めたらとまらない負の考え。





でも、斗真は何も悪くないのに....ううん。庇ってまでくれたのに、それでも私のことを考えて謝ってくれた。



もう大丈夫だよ。って伝えなくちゃ。



こんな優しい人に余計な心配をさせたくない。





「....大丈夫、だよ」


笑って言うと、斗真は何故か顔をしかめた。