外へ出て一気に冷たい風が流れ込んできて、それが私の思考を冷静にさせた。 そして、さっきの斗真の言葉が頭の中でリピートされていく。 私のために言ってくれた言葉...だよね? .....まただ。 また斗真に守られてしまった。 「....斗真、さっきの...ありがとう」 『こいつを傷つける奴には容赦しねぇから』 例えその場にしのぎの言葉でも私には嬉しすぎる言葉だったことには違いない。