.....っ
体の中から熱くなっていくような感じがする。
そして
「こいつがこう言ってるし俺もう帰ります」
突然そんなことを言い出した。
こんな斗真の発言をお姉ちゃんが許すはずもなく必死に斗真を引きとめようとする。
「え、は、何で...!?
美優花の言うことなんて聞かなくていいよっ
私と一緒にいた方が楽しいよ!?」
「....黙れ。俺が一緒にいたいと思う相手はあんたじゃねぇから」
敬語を使わなくなった斗真の迫力は凄くて、私もお姉ちゃんも一瞬息を呑んだ。
「...あと家族だろうが何だろうが、こいつを傷つける奴には容赦しねぇから」
斗真がそっと私を抱き寄せてくる。
そして手を掴まれそのまま玄関に連れて行かれ、靴を履くこともままならないまま外へ連れ出された。


