.....仕方ないんだ。
お姉ちゃんに逆らえばそれがお母さんに伝わって私は捨てられる。
だから我慢するしかないんだ。
血の繋がりは切っても切れないものなんだから。
そしてお姉ちゃんは再び斗真の腕を掴んで言った。
「斗真君ってぇ何で美優花と知り合ったの〜?
美優花って外では猫被っていい子ちゃんやってるみたいだけど、家ではな〜んにもやらないし無愛想だし、お母さんも私も困ってるんだぁ」
眉を寄せて、口をへの字に曲げて、いかにも困ってます。という表情を浮かべるお姉ちゃん。
.....何もやらないのは、猫被ってるのは。
お姉ちゃんの方じゃない。


