でも....。


「.....ごめんなさい。無理なの」



今までにとてつもないほど、斗真に迷惑かけてきた。


それなのに家に呼ぶなんて、そんなこと出来るはずがない。


でも、私が「無理」という言葉を発した瞬間、お姉ちゃんの顔が豹変した。


まるで鬼のような恐ろしい顔に。




「は?私言ったよね?絶対連れてこいって。
なに?約束破るの?」


「....ごめんなさい」



「謝っても無駄だから。ほんっと役たたず。
早く消えろよ」




ソファから腰を上げ私に近づいてくる。