不器用な彼の愛し方《番外編完結》


「....っい」


何回も、何回も蹴られて。


お腹を蹴り終えたと思ったら、髪の毛を引っ張られ、無理矢理立たされた。

その拍子に、バラバラと髪が抜け落ちていった。




「.....ゆ、うっ。やめて....!」




やっとの思いで出た言葉も悠には届かず、また頬を殴られた。

今度は平手打ちじゃない。

拳でだ。



飛んでいく私の身体。



背中が床に打ち付けられ、口から血の味がした。



でも、まだ悪夢は終わらない。