不器用な彼の愛し方《番外編完結》



「他の男と喋って楽しかったか?
楽しかったよな?楽しそうに笑ってたもんな?!」



私の前髪を掴み、上に引っ張ってくる。



「...痛い!痛いよ、離して....っ」



震える手で、悠の手を引き剥がそうとする。


でも、そんなの無駄で。



「何回言えばわかるんだよ!
お前は俺だけ見てればいいんだよ!」



突き飛ばされ、壁に勢いよく体がぶつかる。

痛い、そう思う暇もなく悠がお腹に蹴りを入れてきた。