「俺、絵ってどうも苦手でさー」 私が座っていた隣の席に腰をかけ、話し始める山崎君。 すぐに何処かへいくと思ってたのに、隣に座られて少し、驚いた。 山崎君は聞き上手の話し上手だった。 山崎君の話す事はとても楽しいし、私の話も楽しそうにニコニコ聞いてくれる。 最初は遠慮気味に話していた私も、少し時間が経った頃には笑って山崎君と話をしていた。 周りの話し声が聞こえる。 私も話してる。それが少し不思議だった。 楽しいな。