だから1年の頃は孤立し、ほとんどの
日々を1人で過ごしていた。
1人でいるのは楽だった。
1人でいる時は偽る必要なんてないし
嘘つく相手もいないから
嘘つく必要がない。
でも、1人でいるのは
好きじゃなかった。
「あー、あの子いつも1人だよね。
友達いないのかなぁ?」
そうやって惨めに見られるのが
嫌だった。
"人は集団で行動する生き物"
そうどこかの本で読んだ。
馬鹿馬鹿しいと思った。
集団でしか行動できないなんて
情けないって。
集団でしか行動できない奴は
弱いって。
そう思ってた。
......1人になるまでは。


