「えーと、二人目を作るのは、みなみが一歳になるまで待ってもらえないかな」


「いいけど、なんで?」


ゼンさんが無邪気に聞き返す。
私はシャワーのお湯を避けながら一生懸命説明する。


「子宮の完全復活には一年くらい空けた方がいいって産院の先生にも言われたんだ。あとは、みなみの成長をしっかり見たいの。みなみにはまだ当分母乳あげたいし、最初の一年くらいはみなみだけに集中してあげたい」


ゼンさんは優しく頷いた。


「そうだな、みなみは長女だし、弟妹が増えれば、我慢しなければならない時も来る。あいつだけを見てやれる期間は必要だ。そうしよう」


よかった。


本音を言いますと、

まだあの痛みを忘れ切れていないっていうのがひとつ。

そして、みなみの育児をしながらつわりっていうのも考えらんない。


うまくご理解いただけ、ホント嬉しいです。