あなたに送ったものでした

楽屋なんて生まれて初めて。

それほど大きくないライブハウスなので、他の出演者の人と同じ部屋を使うみたいだ。

もう出番を終えた人もこれからの人もいるみたい。

みんな大人に見えるし、オシャレでカッコいい。

私って超場違いじゃん。

「お疲れ様です」とか「よろしくお願いします」とかみんな挨拶してて、談笑してる。

うわー、すごい大人の世界って感じ。

私も挨拶だけはちゃんとするよう気をつけた。


夜さんに聞いてみたところ、実際他の出演者はみんな20代後半くらいだから、17歳の私は確かに子どもらしい...


夜さんと軽く打ち合わせをしていたら、すぐに出番になってしまった。

すごく緊張する。

人前で演奏するのなんて寮祭以来だ。

夜さんに続いて閉じた幕のうしろに移動して、楽器を準備する。

夜さんがニッコリほほ笑んできたので私がOKの合図を出すと、右手が差し出された。

私は笑って右手を出し、強く握手をした。



「思いっきり楽しもう!!」