「う、うん」

「なぁんだ、まぁいいけどね。

他クラスにめっちゃイケメンの子。いるんだ。

名前がすんごい特殊なんだけど、茶髪でねぇ」

「優衣…早いね」

「恋愛は何回もしなきゃ」

「恋愛は…何回も…」

(そっか、センセーとの恋は、1回に過ぎない。

奏平といつか付き合って、結婚したりするのかな)

「あいちゃん、なぁんか。嫌なこと考えてへん?」

「んー?奏平のコトだったけど?」

「!」

奏平は分かりやすい。嬉しそうに頬を染めていた。

「あいらちゃん、それでダブルデートしたいの。その人と…。

奏平クンがきっと彼氏なんでしょ?だったら、4人で遊園地いこ!」

「そ、奏平が彼氏!?」

「あれ、違うの?」

「ちが」

「違くないで!」