言いたいことは、奏平にいっぱいある。
だけどね。
これから、生涯一緒にいるなら。
キミに毎日、幸せを送ってあげたい。
「奏平、帰ろう」
「そうやな」
手を繋ぐと、人の体温が分かる。
凄く温かいね。
「空、今日も快晴だね」
「あいちゃん」
「ん?」
「キスしたい」
「っへ」
「センセーとばっかして、俺とはまだしとらへんもん」
「…うん」
玄関を出たとき、そっと目を閉じた。
他のセンセーに見られているかも知れない。
だけど時間が止まった気がした。
「…愛しとるで」
「知ってるよ―…」
キミと、また明日への毎日を送って生きたい。
Fin

