「…誰がピンポン押すん?」
「そりゃ、お前だろ」
「何でやねん!そういう類が押したらええやんか」
奏平達がもめるので、あたしが押すことに。
「だけど、実際的にあいら以外は関係ないから。
類と奏平と真希はどっか行ってて」
虎安クンが言うと、ぐいぐいと皆を押していた。
「ちょぉ!待ってや!うちらここまで来たんやで」
「着いてきたのはそっちじゃないか」
「うっ…」
真希が諦めたようだった。だけど奏平と類はそうもいかない。
「嫌やぁああ!!俺は、こんなオトコとおりたないねん!」
「おりたない、ってどういう意味なんだよ」
類が関西弁を理解していないでいると、奏平は一変と血相を変えた。
「っは、意味?一緒にいたくないっていうのと同じや」
「喧嘩上等、コイツつれてく」
類と奏平とバイバイして、いざピンポンを押した。

