「はぁーい」
あたしが着いていくと、皆もぞろぞろ後ろを歩いた。
「虎安クン、詳しいんだね」
「事前に調べたんだ。類に教わって、京都の各地を」
それに感心して、どんどん歩き進めた。
すると1つのアパートにたどり着いた。
あまり綺麗じゃないけど、結構立派だ。
「…ここだ」
「ここ?」
「どの部屋だ」
「どんな家なん?」
「中綺麗やんね?」
皆の質問コールに、虎安クンは爆発しそうだった。
「まぁまぁ、皆。で、ここなんだよね?」
「コホン…、そうだよ」
虎安クンは見上げるように、アパートを見つめた。
メニュー