気づいてはいたけど。

やっぱりそんな日は、あっという間に来るかもしれない。

少しだけ未来が不安になった。


眠れなかったから、布団から出て、外を散歩した。

今は夜の1時。


突然肩を掴まれた。

「きゃっ!」

「俺や!」

奏平だったことに気づいて、胸を撫で下ろした。

「そ、奏平…。驚かせないでよ」

「ごめんなぁ。起きたらあいちゃん、おらへんくて」

「…そか」

「そやで」

海辺の場所を少し歩くと、星空が凄く綺麗だった。

「あいちゃん?」

「ん?」

「センセーのどこが好きなん?」