…そして今に至るわけで。


「たかちゃん次何の授業?」


「数学」


もうつっこむのもめんどくさくなった



「まじで!?ピーチかよ!
やってらんねー、帰ろっかな」



ピーチっていうのは桃原先生のこと
こいつあの先生にだいぶ目つけられてるからな




「お前今来たばっかやろ
なめんな、ちゃんと受けんかい
私もあの先生嫌いやけど我慢すんねぞー」



「はいはい、まぁ当てられてもたかちゃん助けてくれるもんな?」




「は?甘えんな」




「うっわ、まじかよひっでぇなー!
世界史と日本史いっつも助けてやってんの誰でしたっけ?」






「ライオンの子が親を崖から突き落とすっちゅうやつや」





「お前それ逆だろばーか
どんな親不孝もんだよ」





「やかましわ」





橘は社会系が得意で数学が苦手

私は数学が得意で社会系が苦手




だから私が分からない時は橘に頼り

橘が分からない時は私が橘に頼られる




だから余計周りから仲がいいという目で見られている



さらに、最近の女子からの視線が刺々しい