あれは、高校1年の春、入学式…




「忘れ物ない?ティッシュもった?
学校に着いたらまずクラス確認するんやで?
あんた落ち着きないんやから入学式ぐらいじっとしてなさいよ?
それから・・・」





「分ーかったって!
心配しすぎ!大丈夫やから
あと私ももう15なんやから」





家で、たぶんクラスはB組らへんだろうと
特に意味なく予想してから出てきたけど、
まさかの的中

今日は結構感が当たる日かも


もしかしたら瀬奈とおんなじクラスやったり……


ってそれはさすがにないか(笑)




「おはよー冬ー」



そんなことを考えながらボーっとしてると
聞き覚えのある声が聞こえてきた





「瀬奈、おはよー」


この野郎、相変わらず可愛いな。


調子乗るから本人には言わんけどな



「あ!冬クラス一緒やん!
また1年間よろしくねー」



「え」




「なんよ、『え』って」



「また瀬奈とおんなじクラスとか
もたんわー」




「そんなん言うて内心嬉しいくせにー♪」



「自意識過剰もほどほどにな」



「えーーーーーー」




ぶっちゃけ言うて、また瀬奈と一緒の学校に通えるどころか一緒のクラスになれるとか嬉しすぎる



恥ずかしすぎるからこれも本人には
絶対言わんけどな



てかそういえば予想また当たったやん!


なんか今日はいいことありそうや♪