今入ってきたこいつは
日向悟(ヒナタ サトル)



一言でいうと金髪ヤンキー


私の一番苦手なタイプ
というか関わりたくないタイプ



でもその一番苦手なタイプのやつと
ある出来事があってからやたらと絡まれるようになった




こいつと関わってからろくな事がない







顔はおそらく中の上くらい



普段から主に目立つグループの女子達にキャーキャー騒がれてる
でも当の本人は迷惑がるどころかいつもヘラヘラしてる


そこがまたむかつく




さらに運動神経がいいようでそこもモテる要素の一つらしい





あの顔に騙されてるな女子諸君。


私はそんな手にはひっかからない


そうだ
なんて言ったって裏の奴の顔はとんでもない・・・




「たーかーちゃーん」


『!? 』




突然頭に手を置かれびっくりして声も出なかった

ゆっくりと後ろを振り返った先には
その手を置いた張本人がニヤニヤした表情でこちらを見下ろしていた




「おーはよ~」


『っ、はいはい、おはよ』



まさかこちらに来るとは思いもしなかったので不本意にもびっくりさせられたことに苛立ちを覚えながらとりあえず返事した




「たかちゃん?ご機嫌ななめ?」



『今ちょうど、あんたのせいでね』



「朝から俺がいなかったから?
そうかそうか、寂しかったかぁ」



そう言いながら私の頭の上に置いた手でそのまま髪をぐしゃぐしゃと撫で回した





『もういっそ休めばよかったのに』



「相変わらずのツンデレぶりだねぇ
たかちゃん♪」




『しばかれたいんか、このドM』



「おーおー、こっえーなぁ
女なんだからもっと愛想よくしろよ」



『はいはいはいはい
わかったわかったわかったわかった』


あーもーほんとうざい!



こいつとあの時関わらなかったら
って何回思ったことか…