いつものように昼休みに購買へパンを買いに行き、いつものように人気のない4階の階段で昼飯を食っていた








あー、次現文かよ
めんどくせーな


さぼるか





焼きそばパンを頬張りながらボーッとそんなことを考えていた



すると、




「聞いてんの!?」


下から女の声が聞こえてきた

声のトーンからイライラしている様子がわかる




喧嘩か?




声のするほうを見ると、
階段下で割と派手な女三人とそれに比べるとわりと地味目な女一人が話していた



が、やはり四人仲良く喋っていると言う感じではなく

というより三人で一人を問い詰めてるような感じだ




おぉおぉ、三人で寄ってたかってよくやるなー

あの子かわいそうに…



…ん?あれ!?






よく見ると呼び出されていたのは
小鳥遊だった





あいつ何やらかしたんだよ!





「あの、ごめん、ちゃんと聞こえんかったからもっかい言うてくれん?」


少し困惑した様子で小鳥遊が口を開いた



「だから!
あんた日向くんのこと狙ってるんでしょ?
もう近づくなって言ってんの!」





『は!?』



思わず声が出そうになった


小鳥遊は目を丸くして固まっていた






原因俺かーーーーー!!

つーか小鳥遊が俺をとかどう見てもありえねーだろ!







「ちょっと待って、何か勘違い…」



「あーもー、今更いいからそういうの
白々しい」



「いやいや、ちょ、聞いて…」


なんとか小鳥遊が身振り手振りで誤解を解こうとしているが女たちは聞く耳を持とうとしない




「ていうか、日向くんも何であんたなんかに構うんだろ

あんたみたいな冴えない子に!
日向くんはみんなのものなのに
特別美人でもスタイルいいわけでもない、あんたみたいな子に日向くん取られるとかありないんだけど!
ちょっと構ってもらえてるからって調子乗んなよ!」




そう言って女の一人がバケツに入れた水を小鳥遊に勢いよく浴びせた





バシャ





「日向くんにあんたは釣り合わないの自分でも分かるでしょ
身の程しれよブス」





うわ、あれは流石にやりすぎだろ…
限度超えてるっつーの








パンをすぐ様食べ終え、俺は下まで降りていこうとしたが、全く予想していなかった展開になった






「……さっきから黙って聞いてたらお前ら…言いたい放題言うてくれるやんけ」