小鳥遊 冬(タカナシ フユ)
17歳


どこにでもいるふっつうの女子高生です


2年の春に東京に引っ越してきた


高一までは関西に、それから親の転勤が急に決まって2年から東京の公立の高校に入学した



ド田舎暮らしからの急な都会暮らしで
不安しかなかったけど
なんとかやれている





関西弁を弄られるかも知れないと思うといやで引越してきてから外では関西弁を使わず標準語を使うように意識してきた




おそらく外から見る私は何の変哲もない普通の女子高生なのだろう




ただ性格が……



『めんどくさがり』『がさつ』
『色気より食い気』



女子として終わっている




そして部活は剣道部所属
これまたなんとも可愛げが無い






でも、こんな私が唯一自慢できる存在


それは今いっしょに話してるこの子
遠藤瀬奈(エンドウ セナ)


瀬奈とはここに越してきて一番初めにできた友達



唯一なんでも話せる友達



で、こやつはお世辞でもなんでもなく
ほんとに可愛い


性格も仕草も女の子って感じ


顔はもちろんのことスタイルもいい
くっきり二重のクリっとした目
少しウェーブのかかったセミロングがよく似合ってる


ってな感じで体全体のパーツがきれいに整っている

そしてもちろん、モテる。



私とは全くの真逆の子

でもなぜか瀬奈とは本当に気が合う


知り合ってまだそんなに経ってないけど

私にとって姉妹のような存在になっていた





あとは、『あれ』と関わっていなければ何事も無い高校生活を送れたはずなのに。





その『あれ』というのが…





ガラッ




「おっ、日向!
お前やっと来る気になったのかよ」



「おっす健太
起きたら着信履歴すげーんだもん
びびったわ」



「8時からずっとかけてんのにお前が全然出ねーからだろ!
もう次3限目だぞ」





こいつ日向悟だ