桜の誓い 2

藍「やめなよ、二人とも」


「うるさい!さあちゃんが本当にあんなこと思ってるわけない!何で信じてあげられないの?!今までさあちゃんの何を見てきたの?!今までどれだけ助けてもらったの?!」


雪「唯斗、いい加減やめろ」


「やめない!皆最低だよ!」


止められなかった。


僕に何も言わず、思ってもないことを言って居なくなったさあちゃんにも、止める事の出来なかった僕にも、


さあちゃんを信じなかった皆、全てに嫌になった。


「皆が、さあちゃんを信じないから…っ?!」


言ってはいけない事を言いそうになったとき、お腹に鈍い痛みを感じた。


そして、僕は意識を失った…。