-唯斗side-


「…っ!待ってよ、行かないでよ桜ちゃん!また…、また、僕を一人にするの?!」


もう、一人は嫌なのに。


いくら蒼達といても、桜ちゃんがいなかったら凄く寂しいんだよ。


僕にとって桜ちゃんは、いなくちゃいけない存在なんだ。


桜ちゃんも僕のことそう思ってくれてると思ってたのに。


桜「…。何を言っているの。貴方は、元々一人でしょう?」


孝「なっ?!」


目の前が真っ暗になった気がした。


桜「それじゃ、今度こそ行くから。もう呼び止めないでね」


「桜ちゃ…、さあちゃん…!」


お願いだから行かないで。


僕はみっともなく、泣き叫んだ。