桜の誓い 2

ー5分後


「…お、お待たせ…」


朔「うん、いいね。それじゃあ行こうか」


え、それだけ?


「ねえ、何か言う事ないの?」


朔「何かって?」


「ほら、似合ってるよとかさ…」


普通、言うでしょ…。


朔「ああ。言いたいのは山々だけど、それを言うのは俺じゃいけないからね」


…、何を言っているのかしら。


「そういえば、何処に行くの?」


朔「ん?内緒。着くまで時間かかるから寝ときな」


「そうね…」


確かに最近寝れてないし、少しだけ寝ようかしらね。


朔「着いたら、起こすから」


その声を最後に、私は意識を手放した。