桜の誓い 2

-桜sideー


「えっ?…出掛けるの?」


朔にいきなり、出掛けると聞かされたのは朔の家に住み始めて何日かたってからの事だった。


朔「うん。最近庭にしか出てないでしょう?たまには、敷地の外に出て気分転換も悪くないかなって」


…確かに敷地の外には出ていないけれど。


「私は、庭だけでいいわよ?ここの薔薇、とても綺麗だもの」


それを見ているだけで、いくらか癒される。


「だから、無理して出掛けなくても大丈夫よ。仕事も、溜まっているのでしょう?」


私の為だけに、無理をしてほしくない。