お姉ちゃん…、私ね?少し悔しいんだ。


私とお姉ちゃんは双子で、いつも一緒にいた。


私が眠っていた間の事を除いても、記憶があっても無くても、唯くんよりは多く一緒に居たのに。


なのに、記憶の無い唯くんの方がお姉ちゃんの異変にも気が付いていたし、揺らぐ事もなく、お姉ちゃんを信じていたから。


でもそれは、唯くんだけじゃなくて、お姉ちゃんもだったよね。


唯くんの事は一番にお姉ちゃんが気が付いていた。


二人に割り込む隙なんてないって分かってた。


でも、それでも、私はその事に少なからず嫉妬してたんだと思うんだ。


結局、一番最初に気がついたのも、一番最後まで信じていたのも、唯くんだった。


それなら私は、もう迷わずに二人を守るから。


支えてみせるよ。