桜の誓い 2

「唯斗は、どう…だった?」


「「…っ」」


やっぱり、泣いたのかな。


「私、また唯斗を傷付けちゃった…」


雪「…傷付いてたけど、でも」


千「唯斗さんは、姉ちゃんをずっと信じてた。泣きながら言ってた。『何で信じてやれないんだ』って」


「え…?うそ…」


雪「本当だ。あいつは、桜にどんなキツイ事を言われても、信じ続けるんだろうな」


なんで…?


千「姉ちゃんしか見えてないもんね」


あんなに酷い事、沢山言ったのに。


「馬鹿よ…本当にっ!普通あんなこと言われて信じる人なんて居ないわ!」


そう思ったから、頑張って言ったのに。


「本当に馬鹿だわ…!」