翔斗をもう一度寝かせて体温計を脇に入れる。




ピピピピピッと鳴った体温計を取り出して確認すると、

38.6度だった。




「さっきよりは下がりましたね」



「さっき?」



「あぁ、さっき測ったとき39.4度もあったんですよ」



「えっ、そんなあったのかよ」



「じゃあ朝からこんな熱ではなかったってことですか?」



「朝は確か37.8度だった」



「我慢しすぎて熱が上がっちゃったんですね」



「あぁ、そうみたいだな」




「……………………………………………」



何も話題が無くなったところで、

ずっと疑問に思っていたことを口にしてみる。