「……ちょっといろいろあり過ぎて疲れたんだな」
湊の言葉が少し上から降ってくる。
湊は慰める言葉を口にする代わりに何度も何度も頭を撫でてくれた。
「うん、疲れちゃったんだよ」
まだ、前を向くことができない私の心は疲れ切っていたのだ。
目を閉じて浮かんでくるのはこれからあったであろう未来のことばかりで。
それが余計自分を苦しめるのだと分かっていても、一度栄光を掴んでしまったら、簡単には忘れられなくて。
私は幸せだったころの自分の思い出だけを大事に抱えて生きていけるほど、できた人間なんかじゃない。
もう、考えることすら煩わしくて。
いい加減、頭の中を空っぽにしたくて。
「……ねぇ、私は、どうしたらいいのかな?」
もう戻れないのなら、ほんのわずかな希望さえ打ち砕くくらい、真っ暗な中を歩いて生きていきたいと思った。
だけど、それは何の意味もないことだった。どこに行っても行き詰まり。
私はもう、完全な迷子だ。
だから湊に聞いてみた。
彼なら答えを知っているのではないかとそう思ったから。
湊の言葉が少し上から降ってくる。
湊は慰める言葉を口にする代わりに何度も何度も頭を撫でてくれた。
「うん、疲れちゃったんだよ」
まだ、前を向くことができない私の心は疲れ切っていたのだ。
目を閉じて浮かんでくるのはこれからあったであろう未来のことばかりで。
それが余計自分を苦しめるのだと分かっていても、一度栄光を掴んでしまったら、簡単には忘れられなくて。
私は幸せだったころの自分の思い出だけを大事に抱えて生きていけるほど、できた人間なんかじゃない。
もう、考えることすら煩わしくて。
いい加減、頭の中を空っぽにしたくて。
「……ねぇ、私は、どうしたらいいのかな?」
もう戻れないのなら、ほんのわずかな希望さえ打ち砕くくらい、真っ暗な中を歩いて生きていきたいと思った。
だけど、それは何の意味もないことだった。どこに行っても行き詰まり。
私はもう、完全な迷子だ。
だから湊に聞いてみた。
彼なら答えを知っているのではないかとそう思ったから。



