純情ラバーズ






「へえ〜? それは楽しみね」



楽しそうにからかってくるお母さん。


娘にこんな仕打ちは悪趣味だ!!



「お母さん信じてないね!? てか、わたしだって好きな人くらい……」



と、胸の内にしまっていることを口走りそうになったとき。



「あったよ〜。 これこれ」


「けっこうきれいなアパートだったわよね〜! あ、百華なにか言いかけた?」



アパートの間取りが載っている紙から顔を上げてこちらを見るお母さんに、わたしは顔をブンブンと横に振る。



「わ、わたしも見たいな〜!」



内心ドキドキしながら、いっしょにその紙を覗き込む。