純情ラバーズ






「今のところ考えてるのは、学校まで歩いて10分のところにあるアパートよ。 お母さんのお友達が大家さんなの」



え、近っ!!


徒歩10分って……そんないい物件が空いてたのか、びっくり。



それに、大家さんがお母さんの友達なんだ。


だから、ひとり暮らしなんて話が出たのか。


わたしのワガママは予想されてたのかな。



「詳細持ってくるよ。 待ってて」


「あら、お父さんありがとう」



お父さんがイスから立ち上がり、リビングにはお母さんとふたりだけになる。


お母さんはお茶を飲むと、イタズラっぽくにんまりと笑った。