純情ラバーズ






「うるさいな。 いーよ、別に」


「う、うるさくてすみません……」



確かにスーパーで大声出すもんじゃないや……と反省して小さくなると、上からふっと笑い声が聞こえた。


視線を上げると、ちょっと口の端を上げて笑う氷野くんがいた。



「なに急に。 変なの」


「!」



変なのって笑う氷野くんかわい……いや、かっこい……やっぱかわいい!!


よくわからない葛藤を繰り返して、両手を胸の前で合わせる。


わたし幸せ者だほんとに……!



「……あ、お金はいらないから」


「!? そんなわけにはいかないです!」


「頑固だな。 いいって言ってるでしょ」