急かされて、小走りで氷野くんの隣に向かう。


氷野くんに言われたら、いやなんて思わないよ。


氷野くんと話せることが、うれしいから。



「あんた小さいねー」


「氷野くんが大きいんですよ……」



あんた呼ばわりだけど。 身長ネタでバカにされた感ハンパないけど。


やっぱりむくれ顔で氷野くんを見上げる。



「……!」


「はっ、見上げすぎ」



すると、さっきよりすごく近くで氷野くんが笑ってて、なんかこうきゅううって胸が締めつけられた。


パシリでもなんでもいいですよ……って、思うくらいの破壊力。