純情ラバーズ






意を決してそう伝えると、お父さんは申し訳なさそうに、お母さんは安心したように笑った。



「それでこそお母さんの娘ね!」


「苦労かけてごめんな百華。 バイトとかしなくても生活費はちゃんと送るからな」



お母さんに「なにそれ」って笑いながら、お父さんに「ちゃんとやりくりするからね!」とやる気を見せた。



わたしのワガママを聞いてくれたんだもん。


大丈夫、ひとり暮らしは不安だけどがんばってみせる。



「ところで、住む家は……? これから探すの? 今より遠くなる?」



今は自転車で片道15分という距離。


今より近いところだったらうれしいけど、そうそうないよな……。