純情ラバーズ






「そうよね〜。 それができたら丸く収まるんだけどねえ」



そう言いながら、お母さんは隣で黙ったままのお父さんをちらりと見る。


すると、気のせいかお父さんがさっきより小さく見えた。



「お父さん家事なんにもできないから心配なのよ。 だから、百華にひとり暮らしをがんばってほしいの」



確かにお父さん、仕事人間だしなぁ。


今さらひとり暮らしって大変だよね……。



ま、大変なのはわたしもだけど。


それでも、今のなに不自由ない生活があるのはお父さんが一生懸命働いてくれてるおかげだし、ふたりのためにもなんとかがんばるか……!



「……うん、わかったよ」