よし、とりあえず今は勉強しないと!



ーーピーンポーン。


気持ちを切り替えて、またシャープペンを握ったとき、チャイムが鳴った。



「誰だろ……」



ドアについた小窓からのぞくと、わたしは目を丸くした。


それから、すぐにドアを開けた。



「氷野くんっ、どうしたの!?」


「ん、会いたくて来た。 邪魔だった?」


「へっ……」



うれしくなることを言って、かわいく首をかしげて、氷野くん確信犯でしょ。


ずるい。



「そんなわけないよ……」


「……なんでももが照れるかな」