純情ラバーズ






「その言葉を借りれば、俺は策士だね」



どんな氷野くんでもわたしは好きなのに、その上策士なんて。


これからも氷野くんには、逆立ちしたって敵わないと思う。



「ほんとずるい……」


「んー、そう? ももがかわいいから仕方ないでしょ」


「っ、ほら! また言ってる!」



ちょっと怒ってみせると、氷野くんは笑いながらわたしの頭をなでた。


これで許してもらえるって思ってるよね、ぜったい。


……まあ、許しちゃうけど。



「あ、黄組のダンス終わった」



黄組の人たちが退場すると、門のところにははっぴをきた青組の人たちがぞろぞろと集まっていた。