純情ラバーズ






「よ、よく眠ってたね……?」



体を起こしてから、眠そうな顔でベンチにもたれる氷野くん。


ドキドキしながら、その横に腰を下ろす。



「ん、まあ。 でもドアが開く音で起きたけどね」


「へえ……って、え!?」



ドアが開く音って……わたしが屋上に来たときだよね!?


目を丸くして氷野くんを見ると、イジワルそうな顔で笑われた。



「すごい見られてる感じした」


「あ〜、ごめんなさい……」



うつむきながら謝ると、氷野くんは「素直だね」と笑った。



なんだか、くすぐったい気持ちになる。


心臓はドキドキうるさいのに、氷野くんの隣は居心地がいい。