純情ラバーズ






「あ……」



シフトを終えて、急いで屋上に向かうと、ベンチに横になっている氷野くんがいた。


スースーと一定の呼吸音が聞こえて、よく眠っていることがわかる。



わたしはそっとベンチの前に回り、その場にかがんだ。


すぐ近くに、氷野くんの整った顔。


口もとはやっぱりゆるんでて、笑っているみたい。



「かわいい……」



起こすのがもったいないなぁ。


執事服をきて、接客するのたいへんだっただろうし、疲れてるんだろうな。



「……もも」


「っ、ひゃ!?」



まだ起こさなくていいかー、なんて思ったとき、氷野くんの目が開いた。


び、びっくりした〜!!