純情ラバーズ






そんな茜さんに、わたしは力なくこくんとうなずいた。


すると、茜さんは氷野くんと似た優しい顔で笑った。



だって、ずっと、1年生の頃からわたしの片思いだったから。


今も、夢を見ている気がする。



『……好き、だ』



昨日、屋上でもらった言葉。


氷野くんはわたしが思っていたより照れ屋で、それを言ったときはまっかだった。



氷野くんからの"好き"に、わたしは胸がいっぱいになって言葉が出てこなかった。


また泣きそうになるわたしに、氷野くんはちょっとあきれたように笑ったの。



『泣きすぎ。 目、はれるよ』


『だ、大丈夫……泣いて、ない』