「久しぶり、百華ちゃん」



八高祭2日目。


一般公開もされているこの日、宣伝で廊下にいるわたしを誰かが呼んだ。



「あ、茜さん……!」



白色で透明感のあるシャツに、スキニーを合わせた格好の茜さんがいた。


うわぁ、スタイル抜群だ……!



わたしの視線に気づいてないのか、茜さんは興味深そうに教室を見ている。



「お化け屋敷かぁ。 楽しかったな〜」


「茜さんもお化け屋敷やったんですか?」


「うん。 あたし自分でメイクしてお化け役やったのよ」


「わあ、すごいですね!」



高校生の茜さんも、きれいでおとなっぽい女の子だったんだろうなぁ。