純情ラバーズ






「……っ!」



途端に、廊下にいる生徒から浴びる視線。


っ、な!! なんだこの羞恥は!!



すばやく廊下を走り、教室のドアを開けて暗幕の裏に入り込む。



「っ、は〜〜!」


「あれ? 茅ヶ崎」



安堵のため息をついていると、近くから声が聞こえてきた。


あ、この声は……!



「柴くん! ……ん? 衣装きてない?」



目をこらして見ると、柴くんはジャージ姿だった。


おどかしたいって言っていたけど、衣装はきないのかな……?



「おー、俺はこれぶら下げんの」



柴くんはイタズラっぽく笑うと、手にある棒を見せてくれた。


先端には、水の入った風船つき。