純情ラバーズ






その顔、ぜったいわかってない!


文化祭という、いつもと違うテンションもあって、氷野くんに声をかける女の子はたくさんいるんだろうな……。


まあ、彼女でもないわたしがいろいろ言う資格ないけどね!



そんなことを思いながらひとまず、教室に入った。


教室はすでに暗くて、みんなが作り上げた装飾がほどこしてある。


いよいよお化け屋敷が始まるんだなって、わくわくする。



「あ、百華!」


「ん? ありちゃん! どうしたの?」



暗闇で一瞬誰かわからなかったけど、声でありちゃんだと気づいた。


ありちゃんは「柴くんの伝言なんだけど」と、前置きをする。